栃木県宇都宮市で先月下旬から猫9匹が相次いで不審死していることが分かり、警察は動物愛護法違反の疑いも視野に調べています。
記者
「こちら1匹、野良猫でしょうか。小さな猫が茂みのほうに行ってしまいました」
栃木県宇都宮市の閑静な住宅街。この辺りで先月下旬から猫の不審死が相次ぎ、おとといまでに9匹の死骸が見つかったといいます。
「猫がきのう元気だと思っていたら、次の日に3匹死んでいた」
この女性は地域の野良猫に餌を与え、世話をしています。
先週、家の前で猫が急死した様子を見ていました。
猫を世話している女性
「ものすごい鳴き声で、ケンカしているのかと思って、見たらケンカではなく、すごく苦しんでいた。そしたらパタンと倒れた」
宇都宮市保健所によると、死んだ猫9匹にはいずれも外傷はありませんでしたが、口から泡を吹いて死んでいた猫もいたということです。また、死骸の近くに吐き戻した跡があったものも…。
警察はこうした状況から猫が毒物を食べた可能性もあるとみて、動物愛護法違反を視野に調べています。
猫を世話している女性
「ちょうど向こう側ね、死んでいて（死後硬直で）カチカチだった」
女性によると、この地域で野良猫が増え始めたのは数年前。きっかけはマンションに引っ越した住民が飼えなくなった三毛猫を置いていったことだったといいます。
近くの住民
「糞をしていくので囲いをしている。朝、雨戸を開けると糞が臭う」
さらなる被害を防ぐため、動物愛護団体は現場から子猫を保護しました。
日本動物福祉協会栃木支部 水井照子副支部長
「短期間で何匹も殺されるのは、普通の状態ではありえない」
保健所は猫の死因を詳しく調べています。
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